私の父の実家、つまりは私の亡き祖父母の家であるが、だれも住まなくなってもう20年がたとうとしている。

田舎の住宅街にある200坪程はある古い平屋だ。庭には井戸もあり、立派なたたずまいではあるのだが…人の住まなくなった家はやはり痛みも酷く、近いうちになんとかしなければというのが目下の課題である。

父は現在近くに住んでいるのでこまめに通っては窓を開けて風を通したり、庭の手入れをしたりしている。敷地が広いため老体には負担が大きい。草を刈るだけでも数日かかる。

台風の季節は古い瓦が飛んでいかないかとヒヤヒヤものである。

一番良いのは土地を売却してしまうことだが、片田舎のためなかなか難しい。ウワモノをまず処分して更地にしてしまうのが得策だがそれに伴う費用が賄えないのが現状だ。しかし現状維持だけでも費用がかかり、固定資産税もかかっている。タダでもいいから手放せるなら手放したいのが本心。それなのに売り手がなく財産のはずが足枷となっているのが現実。ずっと育ってきた我が家が重荷にしかなっていない現実を受け入れられない父の姿が不憫でならない。

恥ずかしながら私自身も金銭的援助が難しく、売却に向けての手伝いをすることしか出来ない。こういった行く末が決まらい空き家が日本には数多くあるのが現実である。戦後のものが溢れていて時代の名残だろうか。早く自由に身軽になれたらと祈るばかりである。

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